ギャラリーに戻る
朝鮮風景集:水原西門

作品鑑賞

この浮世絵版画は、歴史的な城門を丁寧に描いています。頑丈な石造りの基壇の上に堂々と建ち、その反り返った屋根の瓦は深い色合いで、柔らかな雲が浮かぶ穏やかな空と鮮やかな対比を成しています。暖色系の石垣は繊細な陰影で厚みを感じさせ、守りと永続性を象徴します。足元の草木は建築の重厚さに生命を添え、構図は建物の質量感と開放感を巧みに調和させています。落ち着いたが鮮やかな色彩は、青や緑、茶系色が調和し、静けさと安心感を醸し出しています。1940年制作という歴史的背景のもと、日本の木版画技術と朝鮮の風景が融合し、文化的遺産への深い敬意が感じられる作品です。

朝鮮風景集:水原西門

川瀬 巴水

カテゴリー:

制作年:

1940

いいね:

0

サイズ:

3928 × 2644 px

ダウンロード:

関連作品

旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)田沢湖の御座石
竹林、多摩川 1953年
旅行札記Ⅱ(旅みやげ第二集) 甲州染川 1921年
池上本門寺の塔 1928
東京十二題 浅草駒形河岸 1919
社頭の雪(日枝神社) 1931
吉田の雪後初晴 1944年