コンスタンチン・マコフスキー

コンスタンチン・エゴロヴィチ・マコフスキー（1839年～1915年）は、鮮やかな歴史的場面や社交界の肖像画で名高いロシアの著名な画家であり、アカデミックな伝統と台頭しつつあった写実主義および印象派の傾向との間の架け橋となりました。モスクワの芸術一家に生まれたマコフスキーは、父エゴール・マコフスキーがアマチュア画家でモスクワ美術学校の共同設立者、母が作曲家という環境で育ち、幼い頃から創作活動に没頭しました。この環境が、絵画と音楽への初期の関心を育みました。12歳でモスクワ絵画・彫刻・建築学校に入学し、ヴァシーリー・トロピーニンやカール・ブリューロフといった芸術家たちの指導の下で才能を開花させ、彼らのロマン主義的で装飾的な影響は、後の作品に微妙な形で現れることになります。

1858年、マコフスキーはサンクトペテルブルクの権威ある帝国美術アカデミーに入学し、芸術教育をさらに深めました。この時期に、「盲人の治癒」（1860年）や「偽ドミトリーの密使、ボリス・ゴドゥノフの子を殺す」（1862年）といった重要な初期作品を制作しました。しかし、アカデミー在籍中の彼の行動は、決定的な反抗行為によって特徴づけられます。1863年、マコフスキーは他の13人の学生と共に、アカデミーが大金メダルコンペのためにスカンジナビア神話を主題とすることを義務付けた厳格なテーマ制限に抗議しました。この「14人の反乱」は、彼らが正式な卒業証書なしにアカデミーを集団で去るという結果を招き、アカデミックな保守主義に対する大胆な声明となりました。

アカデミーを去った後、マコフスキーは急成長する写実主義運動の中心人物となりました。イヴァン・クラムスコイ率いる芸術家協同組合（アルテル・オブ・アーティスト）に参加し、その後1870年には影響力のある「移動派」（ペレドヴィジニキ、または移動美術展協会）の創設メンバーの一人となりました。このグループは、ロシアの日常生活や社会的現実を描写する芸術を提唱しました。「未亡人」（1865年）や「ニシン売り女」（1867年）といったこの時期の作品は、このコミットメントを反映しています。1870年代半ば、エジプト、セルビア、北アフリカへの旅行後、作風に大きな変化が起こりました。これらの旅は、純粋に社会的なテーマを超えて、絵画における鮮やかな色彩、光、形へのより大きな重点を置くきっかけとなりました。

1880年代はマコフスキーのキャリアの頂点であり、ロシアで最もファッショナブルで高給取り、尊敬される芸術家の一人となり、ロマノフ家の3世代の肖像画を描いたことからしばしば「皇帝の画家」と呼ばれました。彼は、ピョートル大帝以前のロシアの理想化された豪華絢爛なビジョンを提示する大規模な歴史画で国際的な名声を得ました。「ボヤールの婚礼の饗宴」（1883年）、「ロシアの花嫁衣装」（別名「王冠の下で」、1889年）、「花嫁選び」といった傑作は、その豊かなディテール、精巧な衣装、劇的な構図で大衆の想像力を捉えました。真正性を確保するために、マコフスキーは小道具として使用するアンティーク、織物、伝統的なロシアの衣装を多数収集しました。彼の成功は1889年のパリ万国博覧会で頂点に達し、「イヴァン雷帝の死」、「パリスの審判」、「悪魔とタマーラ」で大金メダルを受賞しました。

マコフスキーの芸術スタイルは複雑な融合でした。アカデミックな訓練に根差しながらも、彼の作品は特に光と色の扱において印象派に関連する特質をますます取り入れ、一部の批評家からはロシア印象派の先駆者と見なされるようになりました。彼はまた、幅広い鑑賞者にアピールするサロンアートも制作しました。彼の名声はアメリカにも及び、1901年に渡米し、セオドア・ルーズベルト大統領の肖像画を描きました。私生活では3度結婚し、2番目の妻ユリア・レトコヴァと3番目の妻マリア・マタフティナはしばしば彼のミューズとなりました。

コンスタンチン・マコフスキーの多作なキャリアは、1915年、サンクトペテルブルクで馬車が路面電車に衝突するという交通事故で負傷し、悲劇的に幕を閉じました。マレーヴィチやカンディンスキーらが率いるアヴァンギャルド運動のその後の台頭は、彼のより伝統的なスタイルを一時的に覆い隠しましたが、マコフスキーの遺産は生き続けています。彼は、ロシアの歴史と上流社会の魅惑的な描写、その技術的スキル、そして19世紀ロシアのダイナミックな芸術界における役割で称賛され続けており、近年の展覧会や学術研究は彼の重要性を再確認しています。