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池上本門寺

作品鑑賞

この繊細な木版画は、寺の入口に降り積もる厚い雪に覆われた冬の静かな風景を捉えています。雪をたっぷりと載せた松の大樹は優美に画面に傾き、その姿が雪の降る灰色の空と美しい対比を成しています。木の枝や地面に積もった雪の繊細な表現から、作者の色彩と質感の技術が窺え、静寂でほとんど音のないような空気感を醸し出しています。伝統的な着物を着て傘を差す二人の人物が、雪に覆われた閑散とした道を歩き、視線を寺の門や遠くの森のシルエットへと導き、自然の厳かな美しさをほのめかしています。

池上本門寺

川瀬 巴水

カテゴリー:

制作年:

制作年不明

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サイズ:

843 × 1234 px

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