ギャラリーに戻る
旅行札記Ⅱ 佐渡小木港 雪の明ぼの

作品鑑賞

この静かな木版画は、佐渡島小木港の冬の風景を描いており、新版画の繊細な技法が感じられます。広がる氷の張った水面と雪をまとった木々、そして伝統的な茅葺屋根の家々が調和よく配置されています。背景には朝の光に照らされた山頂が静かに佇み、深みを加えています。色彩は青と白を基調に、冷たくも平穏な空気感を醸し出し、地平線には淡い桃色が差し込み、夜明けの優しさを表現。簡潔ながら情感豊かな細部が、凛とした静けさを伝え、雪の上を歩く足音や水面に揺れる舟の音が聞こえてきそうです。

旅行札記Ⅱ 佐渡小木港 雪の明ぼの

川瀬 巴水

カテゴリー:

制作年:

1921

いいね:

0

サイズ:

4000 × 2728 px

ダウンロード:

関連作品

日坂の東海道の雨
明治神宮外苑の菖蒲園
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)出雲 美保関 1924
子供十二題手まり
肥前加部島の風景 1922年
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)木曽川 蓬莱岩 1928
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集) 飛騨中山七里道 1924年
東京十二題:深川上の橋
旅行札記Ⅲ:石見有福温泉、1924年
平壌普泼亭の春、磨丹展望台