ギャラリーに戻る
東京二十景 神田明神境内 1926年

作品鑑賞

この静謐な木版画は、神田明神の境内での穏やかな一瞬を捉えています。広がる空と対比するようにそびえる木々は、濃密な葉の陰影が緻密に描かれ、背景には社殿のシルエットと一匹の動物が静かな雰囲気を醸し出しています。夕暮れ時の光の中で浮かび上がる雲たちの柔らかな色彩は、観る者に深い感情の共鳴を呼び起こし、1920年代の東京の喧騒から離れ、心静かな祈りの場を想起させます。

画面構成は、視線を縦に引き上げ、樹冠から広がる壮大な空の描写へと自然に導きます。伝統的な浮世絵の技法を活かしながら、大気の表情を丹念に捉えたこの作品は、変わりゆく時代の日本文化と自然、都市の共生を象徴する重要な一枚です。

東京二十景 神田明神境内 1926年

川瀬 巴水

カテゴリー:

制作年:

1926

いいね:

0

サイズ:

4418 × 6400 px

ダウンロード:

関連作品

宇治 平等院鳳凰堂 1933
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)木曽川 蓬莱岩 1928
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)尾州 亀崎 1928
東京十二題 品川沖
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)出雲 美保関 1924
関西シリーズ 春の嵐山
旅行札記Ⅱ 佐渡 小木の港
伊賀上野の白鳳城
旅行札記Ⅱ 佐渡小木港 雪の明ぼの
社頭の雪(日枝神社) 1931
信州木崎湖 1941年
茨城県水木町の曇り空 1941年
日本風景集 豊後 柿瀬 1923