ギャラリーに戻る
市川の晩秋

作品鑑賞

この魅力的な浮世絵は、晩秋の穏やかな川辺の風景に私たちを誘います。黄金色に揺れるススキの穂が光を受けてさざめき、川岸に沿って優雅に続きます。水面は透き通った青色で静かに反射し、小さな帆船がゆったりと水上を進む様子が描かれています。背後には濃い緑に包まれた木々の生い茂る丘が広がり、空には淡い紫の雲が浮かび、静謐な秋の空気を感じさせます。伝統的な木版画の技術が見事に活かされており、繊細な線描と色彩の重なりが絶妙な調和を生み出しています。色彩は柔らかくも鮮やかで、秋の澄んだ空気感と温かみを巧みに表現。鑑賞者はこの景色から静けさと自然の移ろいへの畏敬を感じ、光・水・大地が織りなす調和に心を奪われます。これは20世紀初頭の日本の美意識と文化を伝える貴重な作品です。

市川の晩秋

川瀬 巴水

カテゴリー:

制作年:

1930

いいね:

0

サイズ:

4341 × 6393 px

ダウンロード:

関連作品

日坂の東海道の雨
東京二十景 矢口 (1928年)
旅行札記Ⅰ(旅みやげ第一集)房州 岩井の濱 1920
池上本門寺の塔 1928
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)『周防 錦帯橋 1924年
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)白馬山遠望朝日岳 1924年
十和田子之口 1933年
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集) 星月夜(宮島)1928
宇治 平等院 鳳凰堂
日本風景集 唐津(米蔵跡) 1922