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熱海の夜、阿部旅館からの眺め

作品鑑賞

この作品は、そびえ立つ暗い山を背にした静かな温泉町の夜景を鮮やかに捉えています。構図の中心には、窓から温かな光が漏れる日本の伝統的な家屋群があり、これらの明かりが深い青や緑の自然の色調と鮮やかに対比しています。前景の海面には、その灯りが揺らめきながら反射され、生き生きとした光のきらめきが描かれています。夜空のグラデーションも巧みに表現されており、深い紺青から淡い青緑へと自然に変化して、静謐で安らかな夜の雰囲気を醸し出しています。

浮世絵木版画の伝統技法で制作されたこの作品は、山の稜線、木々のテクスチャー、建物の細部に至るまで緻密に描写されています。第二次世界大戦後まもなく制作されたこの作品は、日本の風景と伝統的な建築への深い敬意を表現するとともに、戦後の混乱の中で見出される静かな安らぎを象徴しています。

熱海の夜、阿部旅館からの眺め

川瀬 巴水

カテゴリー:

制作年:

1947

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1

サイズ:

4096 × 6169 px

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