ギャラリーに戻る
関西シリーズ 讃州善通寺 1937年

作品鑑賞

この作品は、しっとりとした夏の雨が降る中、静かな寺の入口の風景を描き出しています。優雅に曲線を描く木造の門が石畳の上にしっかりと立ち、その奥には霧がかった空に消え入るような五重塔のシルエットが見えます。雨は繊細な平行線で表現され、しっとりと落ち着いたリズム感を醸し出しています。

色彩は抑制された青灰色と緑が調和し、深い色合いの瓦屋根が門を静かに引き立てています。傘を差した二人の人物—一人は黒傘、もう一人は黄色の傘を持ち—が静謐な空間に暖かみを与え、寺院の壮麗さと対比しています。緻密な木彫装飾、バランスの良い構図、そして一瞬を切り取った優雅な表現が、日本の伝統的な自然と精神性への愛情を感じさせる一枚です。

関西シリーズ 讃州善通寺 1937年

川瀬 巴水

カテゴリー:

制作年:

1937

いいね:

0

サイズ:

4252 × 6331 px

ダウンロード:

関連作品

伊豆伊東松月院 1933年
宇治 平等院鳳凰堂 1933
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集) 別府乃朝 1928
朝鮮風景集 智異山泉隠寺
旅行札記Ⅱ 越中 氷見 光照寺
池上本門寺の五重塔
雪後の富士山 田子浦 1932年
旅行札記Ⅱ 佐渡 真野湾 1921
不忍池弁天堂の雪