ギャラリーに戻る
日本風景集 京都 野々宮 1923

作品鑑賞

煌めく星空の下、静けさに包まれた神社が背の高い木々の間にしっとりと佇む。細い裸枝を持つ小さな木々と、堂々とした松の幹が対照的に描かれており、石垣と稲わらの囲いが神聖な場所を支えている。青を基調にした澄んだ色調に温かみのある土の色がさりげなく混ざり、光と影の織り成す質感が伝わってくる。

この作品は、冷気を感じさせる夜の静寂と謎めいた雰囲気を漂わせ、観る者を穏やかな瞑想へと誘う。1923年に制作されたこの木版画は、日本の伝統技術を活かしつつ新たな感覚も感じさせ、20世紀初頭の風景表現における精神的結びつきを見事に表現している。

日本風景集 京都 野々宮 1923

川瀬 巴水

カテゴリー:

制作年:

1923

いいね:

0

サイズ:

2374 × 3200 px

ダウンロード:

関連作品

雪後の富士山 田子浦 1932年
弘前最勝院の雪景色
西伊豆三保の浜 1937年
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)白馬山遠望朝日岳 1924年
日本風景集 唐津(米蔵跡) 1922
旅行札記Ⅲ(旅みやげ第三集)『周防 錦帯橋 1924年